やまびこはYouTubeなどで活躍中の実写顔出しOKな新人VTuberである。
ゲーミングブース「ONE-Z」の公式アンバサダーとして東京ゲームショウなどにも複数回出演した実績を持つ。
配信者としての活動歴はとても長く、かつては別名義でニコニコ生放送の凸待ち雑談など「魔境」と称される世界でその名を馳せていた。配信は軌道に乗りチャンネル規模もかなり大きくなっていたが、大学生活が忙しくなったことを理由に配信活動から離れることとなる。
しかし「配信でいっちょ当てたる!」という野望を持った彼は一念発起し転職を決意。いよいよ配信活動がメインの生活へと移行し、2024年にはVTuberとしての体も手に入れ実写とバーチャルの二刀流での活動を本格化させた。
配信者やまびこの特徴は何と言っても「面白い」こと。
喋らせても面白い、リアクションさせても面白い、声真似が得意、賑やかしにもまわれる、ダンスも上手い、マジックもできる、推理系など頭を使う企画にも対応できる、声が大きすぎて耳が痛い、場の空気を一転させてしまうようなブッコミができる、だが実は空気も読めるetc...
初見時はその暴風のような勢いから「物凄くハードコアな笑いの追求者なのでは……」との印象を受ける方もいるが、その実お茶の間にて家族で安心して楽しむことのできる配信者である。であると同時に、コアな笑いを求めるリスナーも「悔しいけど笑ってしまう」と思わせる実力を持ち合わせている。間口が広く奥は深い実力者である。
どんな場のどんな企画でも上手く立ち回り対応し笑いを取って雰囲気を明るくしてしまうやまびこ。作業や運転のお供にラジオとして、仕事や勉強で疲れてしまい元気をもらいたい時、逆に元気すぎて眠れないから疲れたい時、ガチ恋勢として(?)などなど。
①ポケモンの鳴き声だけで千本桜歌ってみた
現チャンネルでの活動3周年を記念し発表された歌ってみた動画。
今や国民的人気曲となった黒うさPの『千本桜』を全世界的人気IPである『ポケットモンスター』シリーズ登場ポケモンの鳴き声モノマネだけで歌う……という大暴挙に出た作品。
鳴き声に合わせてやまびこ描き下ろしの各ポケモンイラストが表示されるMVも印象的。
構成や編集など膨大な手間が掛かっており「昔からゲームにハマることがそんなに無かった僕が唯一熱中し続けているシリーズ」であるというポケモンシリーズへの愛を感じる内容となっているが、制作のキッカケは「周年と言ったら歌!でもちゃんとした歌ってみたを出すのは恥ずかしい!!!」と思ったことから、ネタ色の強いこの企画を思いついたとのだという。
筆者は不覚にも大爆笑してしまった本作だが、やまびこ曰く「精一杯頑張って準備し満を持して自信満々で公開して盛大にスベり散らかしました!!!でも友達は笑ってくれたのでOK!!!」とのこと。
なお彼はポケモン知識も豊富で、BGMや効果音など歌声以外の部分にも明るい。「ポケモンの企画・お仕事いつでも待ってまーーーーす!!」とのことなので、配信者企画などあるときはぜひ推薦or誘ってあげていただきたい。
②目隠しでポケモン初代をクリアする【初代ポケモン/縛りプレイ】目隠しでポケモン初代をクリアする
タイトルの通り、初代ポケモンピカチュウver,(ポケモンスタジアム2を使用)完全目隠しクリアに挑んだ配信。顔を撮影したカメラが常時ONとなっており不正対策もバッチリだ。
「子供の頃両親からゲームを禁止されていたので、いとこの家に遊びに行った時だけポケモンに触れることができたんです。でも当時ゲームに不慣れだった僕はセーブという概念が分からなくて、レポート付けられず毎回オープニングからスタートして序盤ばっかり何度も何度もプレイしてました」という哀しい(?)過去の経験を活かし、本配信では「目隠しなのにオープニングを完コピする」「オーキド博士が退場した完璧なタイミングでモノマネを行う」など驚異的なプレイを見せつけることとなる。
一方、「ポケスタ版の仕様が分からない」「序盤の展開には世界一レベルで詳しいがそこを超えた辺りから急に弱くなる」など特有の弱点を見せることとなり、配信終了まで様々な試練が降りかかる目の離せない展開となった。
やまびこは本作以外にも様々なポケモン縛りプレイを行っており、シリーズ2作目となるポケットモンスター金の目隠しプレイにも挑戦している。
こちらの配信でもおすすめで、特にウバメの森でカモネギを追いかけるパートは笑い無しで見ることができない。各作品はショートでの切り抜き動画も多数投稿されているので、時間がない方はそちらもチェックしてみて欲しい。
③【影廊/ホラゲ配信】話すことをやめたら即終了する影廊
何故かリスナーからSteamにて謎ゲームが大量に送られるてくることが多いというやまびこ。その中でも「絶対にプレイしてね!」という強いプレッシャーとともに送られてきたのが本作『影廊』。YouTubeのゲーム実況界でも一斉を風靡した3D和風ホラーゲームである。
ホラーゲームは「一人なら絶対にやらない。やりたくもない」と語るほど苦手だというやまびこ。
そんな彼がリスナーからのプレッシャーに負け挑戦を決めたが「できればまともにやりたくねえ」という強い思いから「話すことをやめたら即終了(5秒黙ったら終了)」というルールを設けてプレイしたのが本作品。
本稿に掲載しているのはその切り抜きとなる。切り抜き元となるフル尺の本配信はこちらから、本作の前日譚となる初回プレイはこちらからご覧いただける。
この企画はうるさい。とにかくうるさい。1にも2にもうるさい。想像以上にうるさい。ただでさえ賑やかな男が「5秒以上黙ることはしない」という決意のもと絶叫ホラーゲームに挑んでいるのだから当然の結果である。
最後に、今後の活動についてやまびこに語ってもらった。
「何でもやっていきたいです!企画でも案件でもガンガンオファーください!!以前ONE-Zさんのアンバサダーとしてゲームショウなどのリアルイベントに出演させていただいていたんですが、またそういったイベント出演の機会があると嬉しいですね〜〜!!!現場大好きです!!!!実はMCも得意なのでお声がけ待ってまーーーす!!!!!過去にプレゼン大会で全国3位になったことがあり、製品の良さを伝えるのも大得意です!!!!!!」
オールマイティに何でもこなし、どんな現場も明るくし円滑に進行してしまう彼にイベントオファーが殺到することも間違いなさそうだ。どこかのイベントでやたらやかましいMCの声が聞こえてきたらそれはやまびこかも!?